2年連続「のんのこ」中止 「諫早万灯川まつり」は慰霊式典だけ実施

 新型コロナウイルスの感染再拡大を受け、長崎県の諫早市などは27日、諫早大水害の犠牲者を追悼する「諫早万灯川まつり」(7月25日)は慰霊式典だけ実施すると発表した。諫早の秋を彩る「のんのこ諫早まつり」(9月18、19日)は中止する。いずれも昨年と同様の対応となる。
 諫早万灯川まつりは死者・行方不明者630人を出した1957年7月の大水害を受け、翌年に始まった。市や諫早商工会議所、諫早観光物産コンベンション協会が主催し、例年約4万人の人出がある。参加者が防災意識を新たにする行事だが、今年も本明川での万灯流しと花火打ち上げは取りやめる。
 のんのこ諫早まつりは、市内企業や自治会などでつくる振興会が開催し、例年、約10万人が訪れる。参加チームが街を練り歩く「のんのこ皿踊り」などを予定していた。メインイベントの一つ、「ふるさと芸能の祭典」については、今年の当番地区(北諫早、本野、飯盛)の出演は来年に再度、繰り延べする。

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