西部ガスHD減収減益 3月期決算 コロナで業務用低迷

 西部ガスホールディングス(HD、福岡市)が27日発表した2021年3月期連結決算は、純利益が前期比61.8%減の17億9400万円だった。新型コロナウイルスの感染拡大で飲食店やホテル向けのガス販売が減少した。
 売上高は同6.1%減の1919億9300万円。市民が自宅で過ごす時間が長くなったのを背景に、家庭用のガス販売量は同4.5%増と好調だったが、飲食店やホテルといった業務用は同7.5%減と落ち込んだ。新型コロナ禍による減収は約40億円に上る。
 電力小売り事業では、寒波により電力市場価格が高騰。電力の調達コストが上昇し、利益を押し下げる要因となった。
 22年3月期の業績予想は新型コロナの影響が前年度より多少緩和するとみて、売上高2千億円、純利益40億円の増収増益を見込む。

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