ユベントス・ピルロ監督に苛烈な誹謗中傷 長男にも「死ね」メッセージ届く

批判にさらされるピルロ監督(ロイター)

人種差別や誹謗中傷などSNSによるスポーツ選手の被害が拡大する中、イタリア1部ユベントスのアンドレア・ピルロ監督(41)の家族が新たなターゲットとされ、大きな社会問題になっている。

ピルロ監督の息子でアマチュアクラブに所属している長男のニコロくん(17)はインスタグラムを更新。自身に送られてきた「お前は父親と一緒に死ぬべきだ」という脅迫メッセージのスクリーンショットを添付し、被害を訴えた。

「僕は父から、他人の意見に耳を傾けなさいと教えられてきたが、これには限度がある。そして今回、その限界を超えた。17歳の僕は毎日こんなメッセージを見ている。僕に何の罪があるのか。父の息子というだけで、罪なのか。毎日のように侮辱的で死を望むようなメッセージを受け取る理由にはならない。1秒だけでいい。僕の気持ちになって考えてほしい」

今季、ピルロ監督はリーグ10連覇を目指すチームの監督に就任。大きな期待を集めたが、安定した成績を残せずに現在4位と低迷。首位インテルとは勝ち点13差をつけられ、優勝は絶望的となっているだけでなく、来季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得も危うい状況で、サポーターから批判を浴びている。

だが、その矛先が家族に向けられるのは言語道断。イタリア国内ではニコロくんに対する激励が多数寄せられており、SNSのモラルが問われている。

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