中日が首位・阪神撃破! チーム本塁打2桁到達も与田監督「本塁打を増やすためにという感覚はない」

本塁打のビシエドを出迎える与田監督(右から2番目)

中日が終盤の一発攻勢で首位阪神を6―1と突き放して逃げ切り、今季2度目の2連勝を飾った。

28日の阪神戦(バンテリン)で1点リードの8回に代打・福田が待望の今季1号ソロで追加点。さらに二死一、二塁では4番・ビシエドが右越えにダメ押しの今季2号3ランを放った。

福田は「代打だったのでタイミングをしっかり合わせてフルスイングすることを考えていた。良い場面で追加点が取れて良かった」と言えば、ビシエドは「低めのボールだったけど、良い形でバットを出すことができたね。自分でもうまく打てたと思うよ」と自画自賛した。

与田剛監督(55)は「もう少し点が早く入るともっと楽だったけど、福田が今年打撃フォームを新しく改造している中で結果が出たのは非常に価値があること。ビシエドも開幕カード以来の本塁打。徐々に本塁打数も増えてきたし、良かった」と目を細める。

試合前までチーム本塁打はわずか8本。12球団で唯一、屈辱の一桁台だったが、これでやっと2桁に乗せて打線も乗っていけそうだ。

それでも指揮官は「私の中では本塁打を増やすためにという感覚はあまりない。それは変な力みになったり、変な重圧になったりすると思うので。状態が上がってくれば本塁打も自ずと増えるのでは。いい勝ち方ができているので、本塁打数に関係なく選手の自信につながっていく」と力説した。

この日、打撃不振で抹消された平田に代わって一軍昇格し、6回の第3打席で来日初安打をマークした新外国人のガーバーに対しても与田監督は「走攻守という部分で評価をしてこちらに来てもらった。走って次の塁を狙うということもそうだし、一番最初に本塁打数を増やしてほしいという思いは持っていない」という。

ここまで貧打にあえいできた与田竜だが、今後も一発にこだわることなく、結果を求めていく。

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