女優・萩原みのり(24)が主演する映画「成れの果て」の製作が決定したことが29日、発表された。
萩原は2020年以降の映画出演10本を数える、注目の実力派若手女優。主演は映画「お嬢ちゃん」以来、3年ぶりとなる。
萩原が演じるのは、8年前のある事件によって心に傷を負い、上京した「小夜」。その事件に関わった男性が自分の姉と婚約したことを知り、居ても立ってもいられず帰郷。彼女の過激な行動と言動は、周囲の人々をも巻き込み、それぞれの隠された人間性をえぐり出していく、というストーリーだ。
萩原は「このお話を最初にいただいた時、正直お受けする方がいいのかとても悩みました。わたしは最後に小夜がとる選択が理解できず、小夜の苦しさをきちんと共に感じることができる自信がありませんでした。ですが、とにかく小夜を守りたくて、小夜を守らなきゃいけない気がして、挑戦させていただくことにしました。想像したよりもはるかに苦しく、本当にこれが正しかったのか、今のわたしにもまだ分からないけど、わたしなりに必死に彼女を守り抜いたつもりです。ぜひ劇場で観ていただけると嬉しいです」とコメント。
宮岡監督は「かつて本作を舞台で観劇したその瞬間から、登場人物たちが抱えたコンプレックスがぶつかり合う熱量に心震わされ、いつか映画にしてみたいと考えてきました。今回、これ以上ない最高のキャスト・スタッフに囲まれてクランクインすることができ、その芝居のエネルギーは自分の想像をも遥かに超えたものになりました。そこには、苦しみながらも必死に生きてゆこうとする生々しい人間たちがいました。この壮絶で愛おしいヒューマンドラマを、一人でも多くの観客の方にお届けしたいです」とした。
また、同映画では2021年後半の公開などを目指したクラウドファンディングも開始されている。