鬼門封じにはこの男 「虎のチェン」が6回零封で日本復帰白初星

移籍後初勝利を飾ったチェン

阪神の新加入左腕、チェン・ウェイン投手(35)が29日の中日戦(バンテリンD)で今季初先発を果たし、6回5安打無四球無失点。NPB復帰後、初となる白星を挙げた。

蛇の道は蛇、鬼門封じには元竜左腕だ。昨季から7連敗中とチームにとっての大の鬼門・バンテリンドームで、台湾サウスポーが快刀乱麻のピッチングを披露。中日在籍時代は18勝7敗と高い勝率を誇っていた同球場は、チェンにとって〝庭〟そのもの。立ち上がりこそ得点圏に走者を背負う場面もあったが、尻上がりに調子を上げ、古巣打線を料理した。

1勝目を挙げ、お立ち台に上がったチェンは「とてもうれしいです。改善しなければならない点は多いですが、マルテや大山が援護してくれたので自分の投球に集中することができました。梅野のリードにも感謝しています」と笑顔。

最後は流暢な日本語で「久しぶりにナゴヤドーム(現、バンテリンドーム)で投げることができてうれしいです。ここで阪神ファンに応援してもらい幸せです。これからも応援よろしくお願いします」と結び、虎党、竜党の双方から大きな拍手を浴びた。

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