【新型コロナ】発熱診療の医療機関、GW開業は2割 神奈川県「受け入れ体制確保」

神奈川県庁

 新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県は30日までに、感染が疑われる発熱患者を大型連休中の5月3~5日に診療する診療所やクリニックは県内で370カ所になったと明らかにした。県の指定を受けた「発熱診療等医療機関」1749カ所のうちの約2割となる。

 同日の県議会厚生常任委員会で県は「一定の受け入れ体制の確保はできた」と説明した。

 保健医療圏に基づく地域別では、▽横浜市内145カ所▽川崎市内55カ所▽相模原市内15カ所▽横須賀・三浦(横須賀、三浦、鎌倉、逗子の4市と葉山町)35カ所▽湘南東部(藤沢、茅ケ崎の2市と寒川町)48カ所▽湘南西部(平塚、伊勢原、秦野の3市と中郡)15カ所▽県央(厚木、海老名、大和、座間、綾瀬の5市と愛甲郡)38カ所▽県西(小田原、南足柄の2市と足柄上・下郡)19カ所。

 5月3~5日の間に1日でも診療すると申告のあった数を集計した。市町村別や医療機関名は明らかにしていない。

 県が4月中旬に調査した時点では、大型連休中に開業するのは約1割だった。県は期間中に開業する医療機関に対し、1日当たり10万円の協力金を支払う。

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