イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドが30日、トットナムの韓国代表FW孫興民(ソン・フンミン)に人種差別的な投稿をしたとして、6人に対してスタジアムへの出入り禁止処分を発表した。
マンチェスターUはクラブの公式声明で「トットナムとの試合後に、SNS上で孫に人種差別を行ったファン6人を制裁した。このファンの中には、シーズンチケットホルダーもいた。クラブとして独自のスタジアム立ち入り禁止の処分を下すことに決めた」と明らかにした。
孫は11日に行われたマンチェスター・ユナイテッド戦で反則を受けて相手のゴールが取り消されたが、この反則は孫のシミュレーションだとして不満を持った相手サポーターから批判が殺到。韓国の食文化を揶揄する罵詈雑言や、不法滞在のアジア人が違法DVDを道端で売ることを指して「DVDでも売ってろ」などの人種差別発言が数多く浴びせられた。
この騒動をきっかけにしてプレミアリーグではSNSのボイコット運動に発展したが、火種となったマンチェスターU側がケジメをつけた格好となった。