【爆破甲子園】変則マッチ快勝の大仁田厚 クロちゃんへのリベンジに向けて各方面に無謀要求

大仁田(左)は今成とともにササダンゴ(右)の電流爆破バットを被弾した

2日の「爆破甲子園2021年春」(神奈川・鶴見青果市場)で〝邪道〟大仁田厚(63)が、お笑いトリオ「安田大サーカス」の宿敵・クロちゃん(44)へのリベンジロードを歩み始めた。

大仁田はクロちゃんとSNS上での舌戦も含めたすったもんだの抗争の末、昨年12月23日の「スカイツリー路上電流爆破プロレス」で激突。これで制裁するつもりが助っ人の介入もあってまさかの惨敗を喫した。以降、リベンジ戦の機会を要求してきたがコロナ禍もあって実現せず、しびれを切らした邪道は「なめてんじゃない! 試合当日は席を用意するから、クロちゃんが会場に来い」と、爆破甲子園への〝出頭〟を求めていた。

その予告通り会場には「クロちゃん様ご招待席」と張られた席が用意されたが、試合開始時点で姿はなし。そんな中で始まった爆破甲子園春のタッグトーナメントで大仁田は今成夢人と組み、1回戦でスーパー・ササダンゴ・マシン、黒田哲広組と対戦した。

しかしササダンゴ組が凶器制作のスペシャリストで〝神様〟こと武内正義さん(72)をセコンドに連れてきた上、もう1つの試合で高木三四郎、納谷幸男組に勝っていた勝俣瞬馬、MAO組の介入も受けて大仁田組はまさかの苦戦。最後は今成が黒田の振りぬいた火炎有刺鉄線バット(作・武内さん)のエジキになり3カウントを聞いた。

これによりメインの決勝はササダンゴ、黒田組VS勝俣、MAO組…になるはずだったが、大仁田が「俺が決勝に出ないと観客が半分帰るぞ」「社長なんだからどうにかしろ」と同じく1回戦敗退の高木に詰め寄り「負けから這い上がるってあるじゃないですか。鶴見青果市場の砂を持ち帰るわけにはいかない」と認めさせ、急きょカード変更。大仁田、高木、納谷、今成組VSササダンゴ、MAO、勝俣、黒田組で行われることが決まった。

試合は結局「クロちゃんシート」が空席のまま始行われ、3本の電流爆破に加え、ゴールデンウィークにちなんだ「GWブラシ(五寸釘ダブルブラシ)」が用意され、次々に爆破。一発目は勝俣から被弾した大仁田だったが、最後はササダンゴを必要以上に攻撃してからマスクまで剥がしてパイプイスでぶん殴り、GWブラシで爆破して勝利した。

試合後、白目をむいて大の字のササダンゴに「おい! お前、今度こそクロちゃんを呼んで来い!」と要求。当初、大仁田は松竹芸能所属のササダンゴに同じ事務所のよしみでクロちゃんを召喚するよう求めていたのだ。しかし実際にササダンゴが用意したのは、黒は黒でも黒田の哲広。黒川ですらなかった。その怒りからササダンゴへの攻撃が厳しくなったようで、「クロちゃん…いや、クロのヤローを連れてくるか、大仁田事務所に入るか、どっちかにしろ!」と求めた。

この要求に、いつの間にかマスクをかぶっていたササダンゴは「大仁田厚に仕事のマージンを取られる屈辱だけは嫌だ。絶対に入りたくない。松竹芸能に上納し続けたい」と話し、コネクションをフル活用してクロちゃんを再びリングに挙げると誓った。

さらに高木社長も「大仁田さんとクロちゃんの決戦の場をDDTで用意します」と断言。これに邪道は満足げにうなずき「呼べよ。あんなお笑い芸人になめられてたまるか」と話した。

大仁田はクロちゃんへのリベンジを叶えることができるのか。相手は手練れだけに、まだまだ障害がありそうだが…。

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