ドジャースに大打撃 若き剛腕・メイがトミー・ジョン手術へ

ドジャースの若き剛腕、ダスティン・メイが日本時間5月12日にロサンゼルスでニール・エラトラシュ医師によるトミー・ジョン手術を受けることになった。メイは今季5度目の先発登板となった同5月2日のブリュワーズ戦を2回途中で降板。わずか2日後にトミー・ジョン手術が決定されたことからはメイの右肘の靱帯のダメージが深刻であったことがうかがえる。トミー・ジョン手術が決定したことにより、メイは今季の残り試合を全休することが確定。戦列復帰は早くても来季終盤となるだろう。

現在23歳のメイはメジャー3年目の今季、デービッド・プライス、トニー・ゴンソリンとの争いを制して先発5番手としてシーズンをスタート。4月は4試合に先発して21.1イニングを投げ、1勝1敗、防御率2.53、32奪三振をマークした。デーブ・ロバーツ監督が「誰かをシーズンを通して失うことを望む人なんていない。特にダスティンのように5日ごとに価値のあるイニングを作ってくれる選手ならなおさらだ。彼にとってもチームにとっても大打撃だよ」と語ったように、メイの離脱はドジャースにとって大きな痛手となる。

今季のドジャースはクレイトン・カーショウ、ウォーカー・ビューラー、トレバー・バウアー、フリオ・ウリアス、メイ、ゴンソリン、プライスと7人の先発投手を抱えてスプリング・トレーニングを迎えたが、開幕から故障者リスト入りしているゴンソリン、ハムストリングの故障で離脱したプライスに続いてメイが戦列を離れたことにより、一転して先発投手が不足する状況に陥ってしまった。ゴンソリンとプライスは復帰まで数週間を要するとみられており、有望株のジョサイアー・グレイもすぐにメジャーの戦力として計算するのは難しい。

日本時間5月15日から10連戦がスタートするまでのあいだにオフが3日あるため、しばらくは先発投手4人で乗り切れるものの、いずれ5人目の先発投手は必要になる。ロバーツは「我々には多くの才能豊かな選手がいる。メイが抜けた穴を埋める方法を探したい」と語っているが、以前から中3日で先発することを希望していたバウアーをフル回転させるのも1つの選択肢となるかもしれない。

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