【東京五輪】聖火リレー「やじと抗議」海外メディアが混乱ぶりを指摘

「聖火」をめぐる日本の混乱ぶりは世界中から奇異の目を向けられている

今夏に開催が予定されている東京五輪の聖火リレーで新型コロナウイルス感染者が計8人となり、混乱していると米誌「タイム」が伝えている。

同誌は「参加した8人がCOVID―19(新型コロナウイルス)の検査で陽性を示した。感染の急増に苦しんでおり、今年の夏の五輪に向けて準備を進めている日本の問題だ。3月25日に始まった福島から東京へのリレーのランナーはやじと抗議に直面している」と報じ、日本国内で70%以上の人々が五輪開催の中止、または延期を望んでいるという。

実際に、リレーにかかわった人々のコロナ感染が急増しており、4月27日に鹿児島県で実施された聖火リレーでは関係者6人の感染が判明している。今後、聖火リレーが行われる各自治体ではイベントの制限や公道の走行禁止などを含めたスケジュール変更を検討しているなど、感染拡大が続いていることで混乱が広がっている。

同誌はジョンズホプキンス大学のウイル・ストラッカー氏による、日本のコロナ感染状況を紹介するとともに「裕福な国の中で最も遅いワクチン接種率では役に立たない。人口の2%未満が少なくとも1回の投与を受けている」とし、先進国の中でワクチン接種がもっとも進んでいない日本の現状を報じていた。

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