プロレス不毛の地・サウジアラビア出身のマンスール(25)がロウデビューを果たした。
サウジアラビア・リヤド出身のマンスールは、プロレスラーを志して2015年に渡米。インディ団体で地道にキャリアを重ねた。
WWEがサウジの市場開拓に乗り出して18年4月にビッグイベント「グレーテスト・ロイヤル・ランブル」でトライアウトを開催した際、一時帰国してテストを受け、3人の同国人とともに合格。育成選手として契約した。
その後はNXTでキャリアを重ね、19年6月に母国で開催された「スーパーショーダウン」セミファイナルの51人バトルロイヤルで優勝。一気に名を上げて国民的ヒーローとなった。
マンスールはこの日、いきなりロウデビュー戦でアイルランドの闘将ことUS王者シェイマス(43)と対戦。空中技で見せ場をつくるも、ウンベルト・カリーヨ(25)が乱入したため、反則裁定に終わった。
サウジでは19年10月の「クラウン・ジュエル」で同国史上初の女子プロレスの試合(ナタリア対レイシー・エバンス)が実現。肌を全く露出しない試合が行われ、世界的話題となっていた。プロレス不毛の地から、世界最大のプロレス団体のメジャーブランドに昇格した25歳の若者の活躍に期待が集まる。