神奈川・三浦市長選 現職の吉田氏が5選出馬へ

吉田 英男氏

 任期満了に伴う三浦市長選(6月13日告示、20日投開票)で、現職の吉田英男氏(64)が5選を目指して無所属で出馬する方針を固めたことが4日、分かった。近く正式に表明するとみられる。

 元銀行員の吉田氏は、2005年の市長選で現職を破り初当選。17年の前回選挙は新人候補を退けて4選を果たした。4期目は長年の懸案だった二町谷埋め立て地の企業誘致や県立三崎高校跡地の利活用などを推進してきた。

 一方で、少子化に対応するため打ち出した小学校の統廃合方針に対しては保護者や住民から見直しを求める声が相次ぐ。高齢化や財政難などの課題も山積している。

 今回の市長選については、新型コロナウイルスへの対応を最優先する必要があるとして、同氏はこれまで明確な意思表示を先送りしてきた。しかし、告示まで1カ月余と迫る中、構想中の事業が多いことに加え、コロナ禍の難局を乗り切るには継続して取り組む必要があるとして続投を目指すことを決断したとみられる。当選すれば、歴代市長では最多となる。

 これまで同市長選に立候補を表明している人はいない。

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