トレード期限までに移籍する大物選手は誰? 意外な名前も浮上

メジャーリーグでは7月30日(現地時間)のトレード期限までのあいだに多くのトレードが行われる。まだシーズン開幕から1ヶ月が経過したばかりだが、メジャーリーグ公式サイトでは25人の球団幹部に対して「今年のトレード期限までにトレードされる最大の大物選手は誰?」というアンケートを実施。一部の球団幹部が複数の選手に投票したため、25人の球団幹部から27票が集まり、1位は12票のトレバー・ストーリー(ロッキーズ)、2位は10票のクリス・ブライアント(カブス)という結果になった。

ロッキーズは今年2月にスター三塁手のノーラン・アレナードをカージナルスへ放出した。ジェフ・ブライディッチ前GMは本格的な再建を開始することを否定していたが、チームはリーグ最低勝率に低迷中。ビル・シュミット暫定GMがストーリーの放出を検討する可能性は十分にある。

あるナ・リーグの球団幹部は「ロッキーズは見返りを最大化するためにトレード期限までに彼を放出すべきだ。彼がFAでチームを離れる前に得られるものを得る必要がある」と指摘する。ア・リーグの球団幹部のなかには「ストーリーが非常に早い時期にトレードされ、デッドラインの動きとしてカウントされないかもしれない」と語る者もおり、今季中のトレードはほぼ確実と言えそうだ。

ブライアントはここ数年にわたって常にトレードの噂が付きまとっている。あるナ・リーグの球団幹部は「カブスは大型トレードを敢行するのを恐れない。彼がFAになる前に、彼の価値に見合う対価を得ることを狙っていると思う」と語る。ブライアントが好スタートを切る一方で、カブスは勝率5割を下回っており、この状況が続くのであれば、トレードに向けた動きは加速していくに違いない。

トップ2に続く得票数となったのは、2票を獲得したマックス・シャーザー(ナショナルズ)。あるア・リーグの球団幹部は「彼は契約最終年であり、ナショナルズは平均年齢の高いチームだ。若返りを図り、選手層を厚くするためにシャーザーを放出すべき」と主張している。ただし、マイク・リゾーGMは3年前にブライス・ハーパーがFA前の最終年となったとき、ハーパーをトレードしないことを選択。今回も同様の決断が下される可能性もある。

1票を獲得したのはタイラー・グラスナウ(レイズ)、マイケル・コンフォートとノア・シンダーガード(メッツ)、コリー・シーガー(ドジャース)の4人。コンフォートとシンダーガードの名前を挙げたのは同一人物であり、「2人で1票」という扱いになっている。

グラスナウは2023年まで保有可能だが、レイズはデービッド・プライスやジェームス・シールズを早々にトレードしてきた歴史があり、レイズが低迷した場合にトレードが検討される可能性があるとみられている。コンフォートとシンダーガードの名前を挙げたナ・リーグの球団幹部は「メッツがポストシーズン争いから脱落した場合、片方もしくは両方をトレードすべき」と主張する。

また、シーガーに投票したナ・リーグの球団幹部は「ドジャースは彼を放出しても勝てるチームだと思う」と語り、「ドジャースのクリエイティブなフロント陣ならばシーガーのトレードを検討する可能性がある」と分析した。

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