大谷6回途中無失点も2勝目ならず 筒香は二塁打を放つ

【レイズ3-1エンゼルス】@エンゼル・スタジアム

エンゼルスは今季4度目の先発登板となった大谷翔平が6回途中までに6個の四球を与えながらも被安打1、奪三振7、失点0の力投を見せ、今季2勝目の権利を持ってマウンドを降りたものの、3番手のジュニア・ゲラが7回表無死1・2塁からブランドン・ラウに5号3ランを浴び、1対3で逆転負け。大谷は白星を手にすることができなかった。打線はレイズ(4安打)を上回る7安打を放ったが、得点圏で9打数1安打。得点は押し出し四球による1点のみに終わった。

大谷は1回表に2個の四球で二死1・2塁のピンチを招いたが、自慢のスプリッターでケビン・キアマイアーを空振り三振。2回表は二死からこの試合唯一のヒットを許したが、ウィリー・アダメスをスプリッターで空振り三振に仕留めた。3回表は二死からヤンディ・ディアスに四球を与えたものの無失点。4回表は二死から筒香嘉智に四球を与え、暴投で二進させたが、ブレット・フィリップスをスプリッターで空振り三振に仕留め、レイズに得点を許さなかった。

5回表は2三振を奪ってこの試合初めての三者凡退。6回表は先頭から2者連続四球を与え、球数が84球(ストライク47球・ボール37球)となったところでマウンドを降りた。このあと、2番手のクリス・ロドリゲスが一死満塁とピンチを広げたが、筒香をショートへの併殺打に打ち取って1点のリードを死守。大谷の勝利投手の権利は守られた。ところが、7回表に登板した3番手のゲラが四球とヒットで無死1・2塁のピンチを招き、ラウに逆転3ランを被弾。エンゼルスは8回裏無死1・2塁のチャンスを生かせず、1対3で敗れた。

ラインナップに名を連ねず、ピッチングに専念した大谷は与四球6と引き続き制球面が課題となったものの、最速99.8マイル(約160.6キロ)の速球とスプリッターを武器に5回0/3を無失点。7個の三振のうち4個はスプリッターで奪ったものだった(残りの3個はフォーシーム2、カーブ1)。今季の防御率は3.29から2.41へと大きく向上した。

一方、「7番・一塁」でスタメン出場した筒香は大谷と対戦した2打席でレフトフライと四球。6回表一死満塁、一打逆転の場面で迎えた第3打席は併殺打に倒れ、8回表の第4打席でライトへの二塁打を放って3打数1安打1四球(打率.162、OPS.460)だった。

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