母の日商戦本格化 健康、ストレス癒やす商品が充実 オンライン販売も好調

マヌカハニー=長崎市、浜屋百貨店

 母の日(9日)を控え、ギフト品販売が本格化している。昨年に続き、新型コロナウイルス禍で迎える記念日。長崎市内の商業施設や百貨店は、健康増進につながったり在宅時間を充実させたりするような商品を勧めている。
 浜屋百貨店(浜町)は20~50代の幅広い世代を購買層に見据える。健康関連商品を手掛ける「生活の木パートナーショップ浜屋」ではニュージーランド産のマヌカという花から採取した希少なハチミツ、マヌカハニーが人気。1瓶約5千円からで、売り場担当者は「そのままなめて摂取することで、免疫力を高めウイルス活性化を抑える効果が期待できる」と説明する。ハーブティーとセットで1万円ほどが売れ筋。新型コロナ禍に伴い自身の健康を気がける人が増え、マヌカハニーの売れ行きは伸びているという。
 また浜屋では「母の日」のプレゼントとして当日まで店頭で5500円以上購入すると全国送料無料となるサービスをしている。
 尾上町の大型商業施設アミュプラザ長崎の化粧品店、ロクシタンではハンドクリームとボディクリームのセット(5500円)や、定番の「ROSE」シリーズの香水(6820円)などが好調。新型コロナ禍によるストレス蓄積やマスク着用の生活が続く中、スタッフは「香りで癒やされてほしい」としている。同施設内のチョコレート専門店、ゴディバではオリジナルデザインの扇子とチョコレートのセット(4730円)を11日まで販売。同店は「暑い季節が近づくが、扇子は手軽に持ち運びできて涼をとるのに便利」とPRした。
 ゆめタウン夢彩都(元船町)は今年からオンラインによる母の日ギフトの販売を開始。公式ホームページから利用でき、花やスイーツ、酒類など約100品目が購入できる。例年手書きの予約申し込みと合わせ6日時点で前年同日比130%の売り上げを達成。オンラインは花とスイーツのセットが好調で、売れ筋は4千円前後。地下1階の食品売り場にはワインの特設コーナーをつくり、500~2千円台まで手ごろな価格の品が並ぶ。担当者は「(感染防止のため)店頭に来る人が少ないと推測。テレビCMやパンフレット配布でオンライン販売を前面に出した」としている。

「母の日」を控え、ずらりと陳列されたワイン=長崎市、ゆめタウン夢彩都

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