バイト生活から人生が一変した『カメ止め』の主演俳優・濱津隆之

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2018年に公開され、社会現象を巻き起こした映画「カメラを止めるな!」が、フランスでリメークされることが決まったことを、各メディアが報じた。

記事によると、メガホンを取るのは、白黒のサイレント作品「アーティスト」などで知られるミシェル・アザナヴィシウス監督。同作は、12年の「第84回アカデミー賞」の作品賞、監督賞など5部門を受賞。フランス版のタイトルは「Final Cut」で、一流の俳優・女優陣が出演するという。

海の向こうでも人気となった「カメ止め」だが、上田慎一郎監督の劇場長編デビュー作として、東京2館での公開からスタートしたが、SNSなどで話題となり公開劇場も全国に拡大。

予算わずか300万円ながら、最終的には、公開館数が350館以上、動員数は220万人を超え、興行収入は31億円を突破する異例の大ヒットとなった。

同作は前半の37分間は作中劇であるB級ホラーテイストのゾンビドラマを上映し、後半の約60分間は一転して、そのドラマ制作に携わる人々をコメディータッチで描く構成。そんな斬新な作品で主人公の映像監督・日暮隆之役を演じたのが濱津隆之だ。

埼玉生まれの濱津は大学卒業後、バイト生活を経て2005年に吉本興業のタレント養成所・NSC東京校に11期生として入所しお笑いコンビでデビューしたが、芽が出ずに1年ほどでコンビは解散。その後、DJを経て小劇場で活動するフリーの役者に転身。

オーディションを経て「カメ止め」の主役に抜てきされたのだが…。

「『カメ止め』公開後もしばらく役者だけでは食えず、2018年の10月頃までアルバイトと掛け持ち。しかし、もともとアルバイトしかやることがなかったため、役者活動開始時も金銭面で困窮することはないほど稼いでいたが、『カメ止め』のブレイクですっかり役者として食えるようになった」(芸能記者)

好演が認められ、選出時点で事務所無所属ながら「第42回日本アカデミー賞」の優秀主演男優賞を受賞する快挙を果たした。

そして、2020年1月から放送のテレビ東京系ドラマ「絶メシロード」で地上波連続ドラマ初主演を果たすなどステップアップを重ねている。

さらに、1998年の長野五輪スキージャンプ団体金メダリストの原田雅彦さん役で出演する「ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~」が公開を控えているが、公開後はまたまた濱津の熱演が話題になりそうだ。

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