巨人・野上の677日ぶり白星が目前でスルリ… 今季3度目の無念

好リリーフの野上だったが677日ぶりの白星はおあずけに

勝利を目前にして、またしても勝ち星を逃した。 巨人の野上亮磨投手(33)が7日のヤクルト戦(東京ドーム)に5回から救援登板し、3回を投げて2安打1失点、3奪三振と好投。2019年6月30日のヤクルト戦(秋田)以来、677日ぶりとなる白星に期待がかかったが、8回に逆転を許し、涙をのんだ。

先発の菅野がアクシデントにより4回で降板すると、3点リードの5回から急きょマウンドに上がった野上。一死一、二塁から塩見に左前適時打を放たれて1点を失ったものの、左翼・ウィーラーの好送球もあり最少失点で切り抜けた。

その後も好投を続けて7回までリードを守り切ったが、8回から登板した中川がまさかの4失点と大誤算。605日ぶりに一軍登板を果たし6回2失点だった4月2日のヤクルト戦(東京ドーム)、救援登板し3回無失点となった27日のヤクルト戦(神宮)に続き、またしても勝ち投手の権利を手にしながらスルリと逃した。

それでも、野上の好投には原監督も「3イニングをしっかりね。大きいですね」と称賛。宮本コーチも「あそこは野上の仕事場。1点は取られましたが、よくゲームを持ちこたえたというね。いい流れをそのまま踏ん張ったと言ったところでしょうね。彼の自分の仕事はできたと思いますね」と褒め称えた。チームの危機を救うべく、今後も大車輪での活躍に期待がかかる。

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