Wソックス・ラルーサ監督 プーホルス獲得の可能性を否定

現在ホワイトソックスの監督を務めるトニー・ラルーサは1996年から2011年まで16シーズンにわたってカージナルスの監督を務め、アルバート・プーホルスの歴史的な11年間(2001~11年)を間近で目撃した。そのプーホルスがエンゼルスからDFAとなり、退団が決定的となっているため、ラルーサが監督を務めるホワイトソックスが獲得に動く可能性が取り沙汰されているものの、ラルーサは「残念ながらウチのチームにはフィットしない」とその可能性を明確に否定している。

ホワイトソックスは正左翼手のエロイ・ヒメネスが左胸筋腱の断裂という大ケガで5~6ヶ月の長期離脱を強いられており、正中堅手のルイス・ロバートも右股関節の屈筋を損傷して12~16週間の離脱が決定。外野手の補強を必要としている。しかし、一塁には昨季MVPのホゼ・アブレイユがおり、指名打者にはイェルミン・メルセデスが台頭。ラルーサは今後メルセデスが失速した場合、主力野手の休養も含めて複数の選手を指名打者として併用していく考えを明らかにしており、プーホルスにレギュラーとしての出場機会を与えられる状況にはない。

ラルーサは日本時間5月7日にプーホルスと連絡を取り、言葉を交わしたという。そのなかで、将来のアメリカ野球殿堂入りが確実視されている41歳の名打者は「現役続行を希望していること」と「コンスタントな出場機会を求めていること」をかつての指揮官に告げたようだ。ラルーサは「彼はまだプレーできると信じている。彼が信じるなら私も信じるよ。彼の獲得に動く球団が現れるかどうか、私はとても興味がある」と語っている。

「もし彼を獲得する球団が現れれば、その球団は非常に強い意志を持ったアルバートを獲得することになる。できれば別のリーグ、せめて別の地区の球団へ行ってほしいね」とラルーサ。ホワイトソックスがプーホルスの獲得に動く可能性は極めて低いものの、殿堂入りを果たしている名将はプーホルスに心からのエールを送った。

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