巨人・戸郷が居残りで打撃練習 プロ初安打も目指すぞ

巨人・戸郷翔征

復活を目指す右腕が〝秘密の〟居残り特訓を敢行した。登録抹消中の巨人・戸郷翔征投手(21)が8日、東京ドームで行われた全体練習終了後に行ったのは、居残りの打撃練習だった。

野手陣が打撃練習を終えたタイミングで開始。元木ヘッドコーチから「戸郷のバッティング練習、始まりまーす! その間(コーチ、スタッフは)みんな待ってまーす!」の声が上がると、宮本投手チーフコーチからは「すんません、抹消中の投手に(付き合ってもらって)…」。

そんなイジリを受けながら打撃ケージに入った戸郷は「すみませーん、よろしくお願いします!」と、恐縮しつつも大声であいさつした。

軽快にバットを振り続ける右腕だったが、安打性の当たりはなかなか出ず…。納得がいかなかったのか、5分ほど打ち続けてそろそろ終わりか、というタイミングで「あと10本お願いします!」とまさかの〝大量おかわり〟。これには打撃投手を務めていた後藤野手チーフコーチも「10!?」と仰天していた。

その甲斐もあり、10本中1本を左翼スタンドへ放り込むことに成功。ここまでプロ通算45打数無安打に終わっているエース候補に、打撃改善の兆しが見えた1日となった。

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