新型コロナウイルス感染症を巡り、神奈川県内で9日、男女4人の死亡と10歳未満～90代の男女計338人の感染が確認された。新規感染者のうち、196人は感染経路が不明。1日当たりの感染者数は二日連続で300人を超えた。
県などによると、死亡者のうち座間市の70代男性と海老名市の70代女性は、いずれも新型コロナウイルス感染症による肺炎で亡くなった。発症後に自宅で療養を続けていた川崎市中原区の60代男性は救急搬送された8日に死亡。市によると、高血圧の既往症があった。綾瀬市の70代男性は、死亡後の検査で陽性が判明した。
小田原保健福祉事務所管内では、同じ飲食店の従業員11人が感染した。これで計14人が陽性となり、県はクラスター（感染者集団）と認定。学生1人の陽性が判明した横浜市内の大学の運動系サークルでは、既に学生4人の感染が確認されていたことから、市はクラスターと認定した。4月22日に飲食店で新入生歓迎会を開き、50人程度が参加していたという。新たに判明した職員1人を含め5人の感染が明らかになった市内の有料老人ホームもクラスターとなった。
既にクラスターが起きてた施設などでも感染が拡大した。横浜市内の別の大学運動部で新たに2人が陽性となり、部関係の感染者は計11人に。市内の特別養護老人ホームや平塚保健福祉事務所管内の病院で入院患者や職員らの感染者が増えた。
