〝ラスボス〟小林幸子 コロナ禍の時代に発揮する「大きな強み」

千本桜の衣装で登場した小林幸子

〝ラスボス〟はコロナ禍の時代でも無双!? 演歌歌手・小林幸子(67)が9日に初の単独生配信コンサート「歌神 降臨 〝小林幸子〟Online Live 2021」を開催。VRを駆使した演出などでファンを魅了した。

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、ライブ開催は1年2か月ぶり。小林は「お客さんの顔を見て歌える日が早く来てほしい。現状できることは配信。不安定な時期だけど楽しんでもらえたら」と心境を明かした。

ライブでは、NHK紅白歌合戦で披露した、黒うさPのボカロ曲「千本桜」、さだまさしが作詞作曲を手がけた楽曲「茨の木」など全12曲を披露。桜の花が装飾された衣装で登場した小林は「人に楽しんでもらうには、自分が楽しんでやらないと!」と明るく語った。

4月には、ヘビーメタルをイメージした衣装でイベントに登場したばかり。過去、紅白でも巨大衣装で出演するなど、これまで観客のド肝を抜く演出を何度もしてきたことで知られる。

また最近では、小林はユーチューブチャンネルを開設し、MISIAの楽曲「Everything」をカバーする動画などを投稿。この動画はZ世代からも好評で、ライブでも歌唱した。もともと小林といえば、2014年にニコニコ動画の生放送に出演したことなどにより、若年層からの知名度が高まった。

芸能プロ関係者は「コロナ禍で演歌業界は大打撃。ファンの年齢層が高く、オンラインライブへの移行がなかなか難しいところがある。そういう意味で、ネットとの親和性が高く、若年層からの認知度が高い小林さんは、このコロナ禍の時代には大きな強み」と話している。

3度目の緊急事態宣言が延長されても、小林の存在感は健在だ。

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