元は砲台跡 横須賀、中央公園の変遷たどる企画展 自然・人文博物館で開催中

横須賀市の平和中央公園の歩みをたどる企画展。手前はリニューアル工事に伴う調査で発掘された砲台のレンガの一部=市自然・人文博物館

 今秋に神奈川県横須賀市で開催予定の「第32回全国『みどりの愛護』のつどい」の会場となる平和中央公園(同市深田台)の変遷をたどる企画展が、公園に隣接する市自然・人文博物館で開かれている。6月27日まで。

 同公園は1970年、旧日本陸軍の砲台跡に「中央公園」として開園。今年4月に「平和中央公園」に改称してリニューアルした。

 企画展では、戦後「砲台山」と呼ばれた時期や、中央公園の時代に撮影された写真、公園内でみられる動植物の標本など計約300点を展示している。

 老朽化に伴って撤去された旧平和モニュメントの写真や、リニューアルに至る過程を同博物館の屋上から定点撮影した写真なども並ぶ。同館の内舩(うちふね)俊樹学芸員(43)は「公園になる前の時代や、その後の歩みに思いをはせてもらいたい」と話している。6月19日には展示に関する解説も予定されている。

 入館無料(月曜休館)。

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