【DDT】アルティメット・タッグリーグ戦で前タッグ王者の坂口、樋口組がエースの竹下組に勝利

場外のテーブルに竹下(下)を叩きつける樋口

配信されたDDTの「アルティメット・タッグリーグ戦 2021」2日目公式戦(10日)で、前KO―Dタッグ王者でイラプションの坂口征夫(47)樋口和貞(32)組が〝エース〟竹下幸之介(25)勝俣瞬馬(28)組を撃破して初陣を飾った。

開幕戦(9日、後楽園ホール)ではダムネーションの佐々木大輔(35)、火野裕士(36)組とまさかの30分時間切れ引き分けに終わった竹下は、闘志満々の表情で先頭を買って出ると、樋口とじっくりとした腕の奪い合いを展開する。

その後、勝俣が坂口をトリッキーな動きで場外戦におびき寄せると、竹下はヒールホールドを決め、勝俣も左ヒザにドロップキックの追撃砲を放った。

しかし樋口が勝俣にボディープレス、ハンマースローなどのパワー殺法を全開。坂口も張り手からヒザを見舞うと、勝俣は「殺される~」と絶叫。前KO―Dタッグ王者組が試合を支配した。

何とか代わった竹下が樋口にラリアート。雪崩落とし、カナダ式背骨折りに耐えるが、勝俣が場外に葬られ孤立。それでも合体技マッドマックス(合体垂直落下式ブレーンバスター)を狙うが、坂口が背後に回ってスリーパーで絞め上げる。すぐさま樋口に脳天砕きを決められ、竹下は急失速してしまった。

勝俣が入るも坂口は強烈な蹴りから飛びつき式三角絞め。カットに入った竹下は、樋口に場外机上への強烈なブレーンクロースラムを浴びてしまい大の字となる。

リング上では坂口が勝俣を顔面へのハイキックでダウンさせると、イラプションの2人が仁王立ち。逆水平とキックの共演から、坂口が神の右膝を決める。竹下組は何とか合体技マッドマックスを成功させるも、最後は樋口が勝俣に豪快なブレーンクロースラムを決めて3カウントを奪った。

坂口組は堂々たる内容で初戦を飾って勝ち点2。坂口は「前タッグ王者としてプライドを持って最後まで生き残る」とV宣言。樋口も「しんどい思いをしてタッグ王座を防衛してきた。優勝してまたベルトを巻く」と断言した。

逆に竹下組は勝ち星なしの1敗1分けの勝ち点1。「マッドマックスを決めるまではシミュレーション通りだったが、こだわり過ぎた。作戦を練り直す。自然体でいくか。ここからいこう!」と開き直った竹下。Vが遠のく結果となったが、巻き返しはなるか。

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