メッツ・デグロム MRI検査異常なしも故障者リスト入り

メッツの絶対的エース、ジェイコブ・デグロムは「身体の右側の違和感」を訴えて日本時間5月10日のダイヤモンドバックス戦を5イニングで降板。前回の登板予定を右広背筋の張りで回避していただけに、深刻な故障であることが心配されたが、MRI検査の結果、構造上のダメージは見つからなかった。しかし、メッツはデグロムを10日間の故障者リストに登録することを決定。これによりローテーションを1周飛ばすことが確定し、戦列復帰は最短で同22日のマーリンズ戦となる。

右広背筋の張りで先発登板を回避したときは故障者リストに入らなかったデグロムだが、今回は故障者リスト入りが決定した。ただし、「先発登板を1回飛ばす」という結果だけを見れば前回と変わらず、メッツは絶対的エースの長期離脱という最悪の状況を回避することができた。なお、今回は前回の登板回避の原因となった広背筋ではなく、腰に近いエリアに違和感を訴えていたと言われている。

今季のデグロムは開幕から圧巻のパフォーマンスを続けており、ここまで6試合に先発して40イニングを投げ、3勝2敗、防御率0.68、65奪三振をマーク。日本時間4月24日のナショナルズ戦では自己最多の15奪三振を記録し、2安打完封勝利を達成した。また、今季はバッティングでも打率.467(15打数7安打)、1二塁打、2打点、OPS1.000と素晴らしい働きを見せている。

現在、メッツの先発ローテーションはデグロム、マーカス・ストローマン、タイワン・ウォーカー、デービッド・ピーターソン、ジョーイ・ルケーシーの5人で構成されている。また、デグロムの代わりに先発する投手はジョーダン・ヤマモトが最有力視されている。6月上旬から中旬にかけてカルロス・カラスコ(右ハムストリングの故障)とノア・シンダーガード(トミー・ジョン手術のリハビリ中)の2人が復帰する予定のため、6月が終わるころには、メッツの先発ローテーションは極めて強力な布陣となっているはずだ。

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