韓国の大手テレビ局「MBC」が、東京五輪における〝福島推し〟を痛烈に批判した。
同局は、4月に決定された福島第一原発の処理水の海洋放出方針に懸念を示し「麻生副総理は、汚染の度合いについて『飲んでも大きな問題はない』という立場だ。彼は『もっと早く海洋放出を決定していればよかったと思う』とも話した。今、福島は本当に大丈夫なのだろうか」と批判的に報じた。
そして同局は福島に入って現地で徹底取材を敢行。地元住民の声を多く聞いてドキュメンタリー番組を制作した。
そのうえで「2か月半後に東京五輪が開催されるが、日本は積極的に福島地域を取り上げている。聖火リレーのスタートも、五輪の最初の試合もすべて福島だ。さらに選手村に供給される食品にも、福島産の食材を使用する計画だ。福島原発事故から10年が経った今、私たちは安心していいのだろうか」と指摘。福島を巡る状況はまだ安全が確約できないとして、日本政府や大会組織委員会による一連の福島PR活動を糾弾した。
以前から韓国では日本に対して「放射能に汚染されている」との指摘が世論やメディアの間で広まっている、東京五輪を前に批判ムードが高まりを見せているようだ。