巨人・戸郷が復帰登板で6回2失点 制球に苦しみ5四球も「ストレートはいい感覚で投げられた」

白星はつかなかったが、先発の役割は果たした巨人・戸郷

巨人が11日のDeNA戦(横浜)に4―2で勝利。4月24日の広島戦以来となる一軍復帰登板となった先発・戸郷翔征投手(21)は、6回116球、5安打2失点、5四球の内容だった。

終始制球に苦しむ投球となった。初回にウィーラーの適時二塁打で先制点をもらった直後の守りで、オースティンに甘い球を弾かれる同点ソロを被弾。以降も毎回四球で走者を出すなど、不安定な投球が続いた。

それでも粘りを見せ、その後に許した失点は5回のオースティンの適時打による1点のみ。課題を残しながらも、復帰登板でまずまずの結果を残した。

試合後、戸郷は「久しぶりの一軍のマウンドでしたが、ストレートはいい感覚で投げられたのではないかと思います。2度のリードをもらった中で要所を抑えられなかったことが反省です。次に向けて頑張ります」と反省と手応えを語った。

4月24日の広島戦で5回途中4失点KOとなると、宮本投手チーフコーチから「自信なさそうに投げている。時間を与えたい」と指摘を受け、翌25日に抹消。以降は投球時に肘が落ちないよう、フォーム修正に着手していたが、この日の試合では成果が多少出始めたようだ。

エース・菅野が負傷離脱しているチームにとって、2番手投手である戸郷の完全復活が待たれる。

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