〈動画あり〉参道脇白色染まる 「つつじ寺」大嚴寺で13日までイベント 上越市寺町3

 上越市寺町3の大嚴寺でツツジの花が見頃を迎えている。13日まで、花をめでるイベント「お花とお茶と木のかほり」が開かれている。時間は午前10時から午後5時(13日は同4時)まで。

 同寺は参道をはじめ境内各所に約80株のツツジが植えられ「つつじ寺」とも呼ばれる。参道を極楽への道に見立て、白いツツジを植えたのが始まりで、現在はピンク色のツツジなども花を咲かせる。

参道などに植えられたツツジが白い花を咲かせる。散歩で訪れた幼稚園児たちが花を眺めたり、匂いをかいだりして楽しんでいた

 イベントは今年で21回目を迎える。昨年は感染症拡大防止のため中止とし、2年ぶりの実施。恒例の茶会は行わないが、ツツジの観賞と併せて、芸術作品の展示やミニコンサート(各日午前11時から)を行っている。

 佐藤信明住職(71)は「豪雪で心配だったが、例年以上によく咲いてくれた。イベントやフジの開花と時期がちょうど重なってうれしい」と話す。満開になるのは今週末ごろで、イベント期間後も一般参拝に併せて観賞できる。

 本堂内での併催イベントは「月形那比古の全貌展」。糸魚川市出身で、岐阜県土岐市で鬼志野を創始した故・月形那比古さんの絵画や陶芸などを展示販売。那比古さんは上越で個展を開くのを恒例としており、同寺に寄贈した「善光寺・本田善光像」なども特別展示されている。期間中は2代目の月形明比古さん(53)が在廊し、作品解説を行う。

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