リアル三刀流で充実の大谷 投球内容は渡米後ベスト&守備は「楽しかった」

思い通りの投球ができた大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)は11日(日本時間12日)に敵地ヒューストンでのアストロズ戦でメジャー移籍後初のリアル三刀流でプレーした。「2番・投手」で出場し、8回から右翼守備に就いた。投手では7回を投げ、1本塁打を含む4安打1失点、3年ぶりの2桁となる10三振1四球。打者26人に88を球投げ、ストライク62球と制球力抜群だった。勝敗は付かなかった。打者では7回先頭で右前打を放ち、4打数1安打だった。チームは1―5で敗れた。

試合後、オンライン会見した大谷は充実の表情で振り返った。この日のMAXは99マイル(約159キロ)と抑えめだった。「投げ始める前はちょっと体重いかなと思ったんですけど、それがちょうど良い感じでいけたのかなと思います。軽く投げている割にはいっている方かなと思います」。体調が万全ではなかったからだという。

投球では5回にタッカーに浴びた一発を悔やんだが、内容は渡米後、ベストだという。

「(ベスト)そうですね。思っていた通りの球が多かったかなと思いますね。フォークにしろ、低めで三振取りたい場合と高めから落として見逃し取りたい場合と、そういう使い分けもしっかりできていましたし、各球種、精度良く投げられたのかなと思います」

8回に今季2度目となる守備に就いた。

「楽しかったです」と笑顔。マドン監督からは6回の味方打線の攻撃中に言われたそうで「ちょうど僅差で打席が回ってくる感じのところだったので、自分的にはもちろんいきたかったですし、よかったんじゃないかなと思います」と明かした。

今後の三刀流については「僕がしっかりと打者の方で結果が出ていないと打たせたいなとならないと思うので、そこ次第かなと思います」と意欲を見せた。

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