浜茶屋準備進まず 「様子見」状態 上越市のたにはま海水浴場

 春の大型連休が終わり、上越市では毎年、浜茶屋開設が進められる時季となったが、新型コロナによる緊急事態宣言が出された昨年同様、数軒のみなのが現状だ。ただ昨年と異なり、利用客への期待も見られた。

 10日のたにはま海水浴場では、砂浜の整地や流木撤去など、海開きに向けた準備が着々と進んでいた。一方で組み立てられた浜茶屋は1軒のみで、ほとんどが組み立てられず柱などが収納されたままだった。

砂浜の整地が進む一方、新型コロナの影響で浜茶屋の開設は進んでいない(10日撮影)

 昨年解散した谷浜観光協会の元副会長、坪田剛さん(72)によると、同海水浴場の浜茶屋7軒のうち、今年は5軒から出店の届け出があった。ただ、「昨年は客が一切来ない日もあったので、いまだに浜茶屋を組み立てずに様子見がほとんど」だという。

 すでに長野市、東御市から臨海学校中止の連絡がきたというが、日帰りでの利用や北信越大会での利用増加を期待。6月27日に海開きを予定していて「新型コロナ対策など、安全対策をしっかりしてお客さまを迎えたい」と話した。

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