財政難のバルサ 6月にも資金ショートか「債務が口座を“溺死”させる」

バルセロナのロゴとメッシ(ロイター)

財政難が深刻化しているスペイン1部バルセロナに“6月危機”が取りざたされている。

スペインメディア「ミオトラリーガ」は「バルセロナは6月に支払いができなくなる。欧州スーパーリーグ(ESL)で最も恩恵を受ける予定だったがそれがなくなり、彼らの経済状況は危機的だ。来月に大きな支払いが予定されているが、危険にさらされている」と報じた。

バルセロナは新型コロナ禍の影響を最も受けたクラブの一つで「現在の債務は11億ユーロ(役1430億円)を超え、短期間で支払いが迫られる額も7億ユーロ(約910億円)を超える。今季だけでも3億5000万ユーロ(約455億円)の損失を出すと予想される」と同メディアは深刻な財政事情を指摘した。

そのうえで、6月に各方面への支払いが控えていることから資金がショートする可能性も。「ESLからの救済がなければ、彼らは早くも6月に選手の給与などを支払うことができなくなる。給与の支払いを保留するぶんもあるが、クラブが抱える支払いは他にもあり、債務がバルセロナの口座を“溺死”させる恐れがある」と懸念が出ている。

世界屈指の名門の破綻危機は、現実のものとなってしまうのか。

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