【東京五輪】英・有名医師がIOCに中止を“要請”「ワクチン接種全国民のわずか1%」

中止ムードは高まるばかりだ

英国でオピニオンリーダーとして有名な医師が、今夏の東京五輪の中止を国際オリンピック委員会(IOC)に要請した。

英国の大手放送局「ITV」の番組に、大英帝国勲章を受勲するなど英国の権威として知られるヒラリー・ジョーンズ博士が出演。新型コロナ禍の深刻化により東京五輪の中止をIOCへ向けて勧告した。

ジョーンズ博士は「日本では新型コロナの症例が増加しており、ワクチン接種も今のところ全国民のわずか1%という状況だ」と日本が大規模な国際大会を開催する状況にはないと端的に指摘。「まったく意味がない」と開催強行に真っ向から反対を表明した。

また、各種世論調査から国民の大多数が東京五輪の中止を望んでいる結果も踏まえて「彼らは完全に正しいです」と断言。国民の安全を無視して開催強行へ暴走し続ける日本政府や大会組織委員会に強く警鐘を鳴らし、IOCに中止を求めるとした。

同局は「11週間後に開幕する東京五輪を前に、新型コロナウイルスがまん延しており、日本では社会的および政治的な緊張が高まっている」と指摘。世界的に影響力があり、スポーツ大国でもある英国でもいよいよ東京五輪の開催中止ムードが高まってきた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社