医療的ケア児 短期預かり 延岡共立病院が県北初開設

人工呼吸器など医療的なケアが必要な子どもらを受け入れる延岡共立病院の集中治療室

 延岡市山月町の延岡共立病院(赤須郁太郎院長)は、県北初の医療的ケア児のためのショートステイを開設した。動くことが困難で、人工呼吸器や経管栄養などの医療的ケアが必要な子どもらを預かり、介助。家族の生活を支える。
 ショートステイは4月1日に開設。在宅の医療的ケア児の家族が、休息や地域行事への参加、冠婚葬祭などで介護できない場合に預かる。県内では宮崎、日南市、川南町にあり、延岡共立病院が5カ所目。
 定員は1人。当面は1泊2日まで預かる。感染症を防止する集中治療室(ICU)内の陰圧室で受け入れる。赤須院長(52)は「慣れてくれば、受け入れ期間や定員も拡大したい。家族が少しでも休める時間をつくれたら」と話している。
 同市西階町の安藤小百合さん(50)は、長女の乃亜(のあ)さん(24)を預ける予定。「これまでは川南まで行くしかなく、なかなか利用できなかった。安心して預けられる施設が県北にできて感謝している」と歓迎している。
 問い合わせは同病院地域医療連携室(電話)0982(33)3268。

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