“三刀流・大谷”狂騒曲は終わらない 米メディア興奮「サイ・ヤング賞候補のように投げMVPのように打つ」

三刀流で大活躍の大谷(ロイター=USA TODAY)

エンゼルスの大谷翔平投手(26)がメジャー移籍後初めて披露したリアル三刀流の衝撃が一夜明けた12日(日本時間13日)も冷めやらない。メジャー3度目の投打同時出場となった11日(同12日)の敵地ヒューストンでのアストロズ戦では投手として7回を投げ、1本塁打を含む4安打1失点、3年ぶりの2桁となる10三振1四球。降板後の8回から右翼の守備に就き、安打1本を処理した。打者では7回先頭で右前打を放ち、4打数1安打だった。

米大リーグ公式サイトによれば、1900年以降投打同時出場で2桁三振を奪い、野手守備に就いたのは3人目。「彼は何ができない」と興奮。

米スポーツ専門局ESPN(電子版)は大谷のことを「もはや二刀流と呼ぶだけでは公正ではない」と予想を上回るパフォーマンスに驚がく。米全国紙USAトゥデー(電子版)のコラム「FTW」では「大谷がなおもサイ・ヤング賞候補のような投球を続け、MVPのように打っている。揚げ句に投げた後で右翼の守備に就いた。なんてかっこいいんだ」と大絶賛した。

地元紙ロサンゼルス・タイムズは「大谷翔平のワンマン・ハイライトショー。大谷はできることを全てやり、試合で負けた中でも響き渡る印象を残した」と伝えた。

米CBSスポーツ(電子版)は「今季の大谷は、打者としては打率2割6分1厘/出塁率3割1分2厘/長打率5割9分1厘、ア・リーグトップの10本塁打。投手としては25回2/3を投げて防御率2・10、40奪三振と20四球。どのチームも、ちゅうちょなくいずれの大谷もチームに引き入れたいだろう」とあらためて評価した。

米スポーツニュースサイトのスコアは「8回に投手から右翼を守り、彼がなぜユニコーン(伝説の存在)と呼ばれているか証明した」と絶賛した。

地元紙オレンジカウンティー・レジスター(電子版)は「大谷は3年ぶりにようやく完璧な投球パフォーマンスを見せた。ジョー・マドン監督が欲しがったもの全てをエンゼルスにささげた、勝利以外は」と伝えた。

大谷はどこまで記録を掘り起こし、更新していくのか。狂騒曲は終わらない。

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