日本医師会の中川俊男会長がまん延防止等重点措置が東京都に適用されていた時期に自民党議員のパーティーに出席していたことが報道されたが、このことで反自粛派が勢いづきそうだ。
中川氏は4月20日に都内のホテルで行われた自民党の自見英子参院議員の政治資金パーティーに出席。自見議員は日本医師会の政治団体である日本医師連盟の組織内議員で、中川氏が後援会長を務めていた。パーティーの発起人でもあったという。
問題はまん延防止等重点措置の最中であり、25日から緊急事態宣言になるほど都内で新型コロナが広まっていたことだ。日本医師会は国民に対して自粛やマスク着用を求めてきた立場だった。
中川氏はパーティーは食事もなく、感染防止対策が万全だったと強調した。しかし、国民からは厳しい声が聞こえてくる。ツイッターでは「自粛してんのバカらしい」「庶民には上から目線で自粛しろと言いながらこのザマ。そりゃ誰も言うことなんて聞かんわな」と怒りを通り越してあきれている。
国民に自粛を求めながら自らはパーティーをしていたとあっては、なんの説得力もない。
「反自粛派やノーマスク派からすると中川氏はヒーローですね」と話すのはノーマスク派の男性。
「医師会のトップが自ら自粛破りをしているわけですから、『コロナは茶番だ』と主張する人たちは勢いづきますよ。ノーマスク派の私だって医師会会長がこんな適当なら自分もマスクしないくらいいいじゃないかと思いますからね。自粛警察やマスク警察とのトラブルが増えそう」と指摘した。
負の影響はとんでもなく大きい。