巨人・畠が復帰登板7回2失点も黒星 原監督「まあまあ。辛抱強くね」と及第点

4回に痛い2点を失った巨人・畠(左)

巨人の畠世周投手(26)が14日の阪神戦(東京ドーム)で血マメによる離脱から復帰。首位相手の3連戦初戦を任され7回2失点の好投を見せたが、無援護に泣き、1―2で敗れた。

3日の広島戦(マツダ)以来の先発となった畠は3勝目を目指し、強力虎打線を相手に腕を振った。150キロ超の直球と落差のある変化球で序盤の3回は1安打と翻弄した。

だが、1点のリードをもらった直後の4回、一死走者なしからマルテに150キロ直球を右中間スタンドへ同点被弾。さらに近大の後輩である虎の4番・佐藤輝にフェン直二塁打を浴び、二死一、三塁で梅野に逆転適時打を許した。

その後、立ち直った右腕は粘りの投球で味方の援護を待った。だが、巨人打線は変則右腕の虎先発・青柳を攻略できず。3回一死満塁での岡本和の左犠飛による1点のみと、抑え込まれた。

畠は7回の打席で代打を送られ交代。「リードしている状態で交代することができなかったことが悔やまれます」と反省した。7回100球6安打2失点の好投も今季2敗目。それでもベンチで桑田投手チーフコーチ補佐と話す右腕の顔には笑顔が見えた。

原監督は「そうですね。まあまあ。辛抱強くね」と右腕の粘投を振り返ると「まあ、あの回(4回)だけちょっと。でも2点で抑えたんだもんね」と合格点を出した。

15日には阪神戦2000試合目を迎える。メモリアルゲームを前にゲーム差は今季最大の4・5と拡大。打線の奮起で巨人が巻き返せるか。

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