エンゼルス・大谷翔平 疲労を考慮して次回登板は先送りに

エンゼルスの大谷翔平は先発ローテーションの順番通りであれば、日本時間5月19日のインディアンス戦で先発予定だったが、ジョー・マドン監督は疲労を考慮して次回登板を先送りすることを明らかにした。「彼の登板を先送りする予定だ。(次回登板が)いつになるかはわからない」とマドン。「マメの問題ではない。今後を考えたうえでの措置だ。前回の登板翌日、彼は打席で少し疲れているように見えた。それが私にとって警告になった」と大谷の疲労を考慮したうえで決断した。

大谷は今季5度目の先発登板となった日本時間5月12日のアストロズ戦で7回4安打10奪三振1失点の好投を見せ、8回以降は右翼の守備に就いた。その翌日は「2番・DH」でスタメン出場したが、4打数0安打2三振。今季は3度の投打同時出場も含めてチームの37試合中34試合でスタメン出場しており、投手に専念した2試合、代打で出場した1試合を含めると全試合出場を継続中。首脳陣は本人と相談したうえで出場可否の判断を下しているが、「働きすぎ」が懸念される状況となりつつある。

マドンは大谷が今季ここまで素晴らしい働きを見せていることを認めつつも、「シーズンが進むなかで自身の体調について正直になることが大切だ」と「働きすぎ」への懸念を示している。エンゼルスは大谷が疲労によりコンディションを崩したり、投球フォームに悪影響が出たりすることを懸念しており、今後はチームの判断で強制的に休養日を設けるケースも出てくるかもしれない。

マドンは「彼に回復の時間を与えるだけだよ」と話しており、先発ローテーションの順番を1周飛ばすようなことにはならない見込み。先発登板が1~3日だけ先送りされるとみられている。今季ここまで打者としてリーグ最多タイの11本塁打を放ち、投手としては5先発で防御率2.10、奪三振率14.03をマークしている大谷。このままいけばオールスター・ゲーム初選出の可能性も極めて高く、チームはより一層、大谷のコンディション管理に気を遣うことになりそうだ。

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