「監督が興奮してるのが分かった」巨人・スモーク “GT2000”決めた初モノづくし3ラン

お立ち台で野上(左)、大江(右)に挟まれる巨人・スモーク

助っ人の初モノづくしの一発で、メモリアルゲームを制した。巨人が15日の阪神戦(東京ドーム)に5―3で勝利。この日で通算2000試合目となる阪神との「伝統の一戦」に、ジャスティン・スモーク内野手(34)が「5番・一塁」で先発出場。5回に本拠地初&右打席初&初逆転弾となる3号3ランを放ち、勝利に貢献した。

打った瞬間に確信に変わった。1点を追う5回二死一、三塁で打席を迎えると、伊藤将の7球目、130キロのカットボールを完ぺきな当たり。「ツーアウトからつながってきたチャンスでいい一打を打ててうれしいよ」と語る一発は、左翼手・サンズが早々に追うのを諦めるほど力強く、スタンドへ一直線に飛び込んだ。

試合後、スモークは「何とか粘って内容のある打席にしようと思ってたが、上手い具合に最後にスライダー打ててよかったです」とコメント。ダイヤを1周しながらベンチの様子も確認し「監督もすごい興奮したのが分かった」と、照れ笑いを浮かべながら振り返った。

これまでの「伝統の一戦」は、500試合目で王貞治(現ソフトバンク会長)がサイクル安打、1000試合目で原が決勝3ラン、1500試合目で松井秀喜(現ヤンキースGM特別アドバイザー)が逆転3ランを放ってそれぞれ勝利しており、この日の2000試合目も過去同様、一発で勝利をつかんだ格好だ。

メモリアルゲームでの殊勲打を弾みに、メジャー通算196発の大砲が今後も豪快弾を量産していく。

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