【東京パラリンピック】開幕まで残り100日 鳥原会長「誠心誠意、国民に協力をお願いすることが必要」

JPC鳥原光憲会長

8月24日に開幕する東京パラリンピックまで16日で残り100日となったことを受け、日本パラリンピック委員会(JPC)の鳥原光憲会長(78)がコメントを発表した。

◇コメントは以下の通り

大会延期という未曽有の事態となったこの1年、パラアスリートたちは様々な制約の中で「できない」と諦めるのではなく、「どうすればできるか」を懸命に考え、日々の生活やトレーニングに工夫と努力を重ねて、険しい道を乗り越えてきました。

先月末に高松で開催したジャパンパラ陸上競技大会でも見られたように、本番に向けた代表候補選手たちの意気込みやパフォーマンスも上がっています。

一方、コロナ感染拡大が予断を許さない状況にあり、国民の間に「オリンピック・パラリンピックが楽しみですね」という声が広がらないだけでなく「大会を中止にすべきだ」という声ばかりがニュースになり、残念でなりません。

今大事なことは、政府、東京都、組織委員会はじめ関係団体が連携し、徹底したコロナ対策による安全・安心な大会の開催に、全力を尽くしていることを、国内外に分かりやすく、繰り返し伝えることだと思います。同時に、大多数の「声なき声」にも届くように、改めて、大会開催の意義や、大会を招致した国・都市としての責任を訴え、誠心誠意、国民に協力をお願いすることが必要だと思います。

パラリンピックは、東京2020大会ビジョンにも示されているように、多様性を尊重する共生社会を育むまたとない契機となり、日本の将来の発展に好影響をもたらすものです。こうしたパラリンピックの価値が、収穫を目前にして失われることのないよう、国民の皆さんに、温かいご支援をお願いしたいと思います。

JPCは、組織委員会をはじめ関係団体が一致協力し、JPCは、組織委員会をはじめ関係団体が一致協力し、これまで経験したことのないオリンピック・パラリンピックを成し遂げ、如何なる難局も乗り越える日本の力を、世界に誇れるよう、パラアスリートたちとともに一層努力を続けたいと思います。

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