巨人が虎に敗れ痛恨4・5差 原監督はプロ初黒星の平内に「役割分かっているはずだよね」

KO降板の平内(中)にベンチの原監督(左)は険しい表情

猛追も実らなかった。巨人が16日の阪神戦(東京ドーム)に5―6で敗戦。カード負け越しでゲーム差も4・5に広がった。

2回に岡本和の9号ソロなどで2点を先制したものの、その裏に先発・今村が近本の適時打と自軍の失策も絡み2失点。毎回先頭打者に安打で出塁を許した左腕に対し、首脳陣は「ボールのキレ、スピード、リズムが我々の思ったレベルに達してなかった」(宮本投手チーフコーチ)と判断して3回5安打2失点で早々と降板を決断した。

しかし代わって4回のマウンドを託された2番手のドラフト1位ルーキー・平内が大きな誤算だった。陽川の勝ち越し2ランを含む4失点を喫し、1イニングを投げ切れないままKOされた。

6回に岡本和の適時打や重盗などで一挙3点を奪い1点差にまで詰め寄ったが、追い上げもここまで。この日は長嶋茂雄終身名誉監督(85)が開幕戦以来となる今季2度目の視察に訪れ「新たな好勝負が生まれていくことを期待しています」とのコメントを寄せていたが、勝利には結びつか

なかった。

試合後、原監督はプロ初黒星となった平内に「新人選手とはいえ、自分の役割というのは分かっているはずだよね。今日は寝られないぐらい悔しがらないといけないよね」と厳しい言葉を向け、再起を促した。

平内は登録を抹消され、代わってビエイラが昇格することも決まった。これで5試合連続勝ち星なしの今村は今後もローテ通り先発する予定。エース・菅野、守護神・デラロサが不在の中、G投手陣は今後も苦しい綱渡りを強いられそうだ。

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