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自転車競技トラック種目の「ネーションズカップ第2戦」が中国・香港で13~16日の4日間にわたり開催された。最終日の16日の女子ケイリンでは東京五輪代表に内定している小林優香(JPCU福岡)が価値ある優勝をつかんだ。実績あるリー・ワイジー(香港)を下し、ネーションズカップの前身ワールドカップから含め、女子ケイリンでは初の金メダルとなった。小林は「ここでつかめたものがあるし、五輪に向けて戦略など詰めていきたい」と喜びとともに、さらなる成長を見据えた。
同日の男子スプリントはともに代表内定の新田祐大(JPCU福島)と脇本雄太(JPCU福井)が決勝で対戦。新田がストレートで制し、金メダルを獲得した。新田は「個人の金メダルは初めて。五輪に向けてすごい弾みになった」と息を弾ませた。
3日目の男子ケイリンはマレーシアの伏兵ZONISに優勝をさらわれ、脇本が銀、新田は銅という結果に終わっていただけに、汚名返上の戦いを見せた。脇本はケイリンの敗戦を振り返り「強い敵を点で見るのではなく、全体で見る力が必要」と口元を引き締めた。
男女オムニアムは代表内定の梶原悠未(筑波大学大学院)、橋本英也(JPCU岐阜)がともに優勝と実力を見せつけた。短距離のブノワ・ベトゥコーチは「来た甲斐があった。エントリーリストを見て疑問はあったが、五輪への最終準備は完成した」と力強く大会全体を振り返った。
今大会はコロナ禍にあって世界のトップクラスの参加はなく出場国数も少ない中、日本勢は課題を残しつつも堅実な戦いぶりを示した。日本勢の獲得メダルは金8、銀5、銅7。