ジャニーズ配信動画の違法取引がSNS上で横行 警告文出されてもやめられない〝ファン心理〟

ジャニーズ事務所

ジャニーズタレントの配信動画をSNS上で違法取引する行為が横行し、事務所が頭を抱えているという。

「新型コロナの影響で配信ライブが主流になりました。基本的には録画できないようになっているのですが、それを裏ワザで突破し、一部ファンの間で取引されている。SixTONESのライブ全公演や、SexyZoneのファンミーティング、大人気の滝沢歌舞伎など、すさまじい量です」(芸能関係者)

本紙も確認すると、嵐などの有名グループだけではなく、「HiHi Jets」や「美 少年」「少年忍者」のようなジャニーズJr.も揃い、ある意味“充実のラインアップ”になっている。だがもちろん、これらは著作権侵害の違法取引だ。

ジャニーズ事務所は昨年10月、公式サイトで「音楽や映像を違法にアップロードすること、あるいは違法にアップロードされていることを知りながら入手することはいずれも違法行為」という異例の警告文を発表。その中で「違法行為が確認されましたら、弊社違法行為対策班が発信者情報開示請求を行い、事案に応じて厳しく対応してまいります」と呼びかけたが、収まる気配はない。

芸能プロ関係者の話。

「基本的にツイッターなどの“捨て垢(いつでも捨てられる素性隠しアカウント)”をつくって取引するんですが、通報されてアカウントが閉鎖されても、再びつくるのでいたちごっこ状態。ファン心理としては公式DVDに収録されない映像はプレミアム感が強く、違法だと分かっていてもやめられないようですね」

コロナ禍で有観客の公演がままならない中、芸能事務所は配信によって少しでも収益化を図っている。それを違法取引されれば、結果的にタレントたちの首を絞めることになりかねない。ファンには良識ある行動が求められるが…。

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