「Somebody To Love」がフレディにとって最高の曲? クイーン50周年記念、毎週公開中の動画第9話

クイーン(Queen)は、全50本が毎週公開されるビデオシリーズ「Queen The Greatest」の第9弾を公開した。最新のエピソードではクイーンの最高傑作の一つであるゴスペル風の名曲「Somebody To Love」を取り上げている。

<動画:Queen: 1976年「Somebody To Love」 - フレディにとって最高の曲? (エピソード9)>

アルバム『A Night At The Opera』や「Bohemian Rhapsody」で高い評価を得たクイーンは、次にはどんな曲を作るのかと注目されていた。そんな中、いつものようにバンドは立ち止まることをせず、新しい音楽の道を探ることに熱心であり、フレディは世界で最も優れた歌手の一人からインスピレーションを得て、クイーンの名曲「Somebody To Love」を生み出した。ブライアン・メイはこう語る。

「フレディはアレサ・フランクリンになりたかったんです。彼はアレサを愛していた。そして、この曲は彼のゴスペルの大作でした。複数のボーカルパートを構築するという意味では、“Bohemian Rhapsody”を踏襲したようなものですが、今回はイギリスの合唱団ではなく、ゴスペルの合唱団になっているんです」

映像の中でフレディ・マーキュリーはこう語っている。

「僕がアレサ・フランクリンの話をしすぎて、彼らをちょっと怒らせてしまって……そういう中で何かを書きたかった。彼女のアルバム、初期のアルバムにあったゴスペル的なアプローチに煽られたようなものです」

そしてブライアン・メイはこう付け加える。

「フレディは、たくさんのヴォーカル・パートを用意してきてくれて、私たちはそれに沿って作業を進めました。とてもいい感じでしたよ。当時の私は “ああ、これは何か素晴らしいものになるだろう “と思っていたのを覚えています」

多くの人にとって「Bohemian Rhapsody」はフレディが作った最高の曲であるが、本人によると必ずしもそうではなかったようでフレディはこう話す。

「どんなに頑張ったとしても、誰もが過去のヒット曲を基準に考える。“Bohemian Rhapsody”は大ヒットしたけど、自分の作曲能力に関していうなら、もっと上手に書けるという視点で見ていたんだ。自分の予想では、”Somebody To Love “のような曲の方が…作曲の面では良い曲だと思うんだ」

「Somebody To Love」は、全英チャートでは惜しくも2位にとどまった。しかし、1982年のミルトン・キーンズ・ボウルでの演奏を見ればわかるように、この曲はすぐにステージで威力を発揮するようになった。

10年後のフレディ・マーキュリー・トリビュート・コンサートでは、ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、ジョン・ディーコン、ロンドン・ゴスペル・クワイア、そしてフレディの代役としてジョージ・マイケルが忘れられないパフォーマンスを披露し、この曲はクイーンの歴史の中で確固たる地位を築いた。

その後、クイーン、ジョージ・マイケル、リサ・スタンスフィールドによるトリビュートコンサートのパフォーマンスを収録したEP『Five Live』に収録されたことで、「Somebody To Love」は1993年についにイギリスのチャートで首位を獲得したのだ。

Written By Tim Peacock

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