クラスター新たに4例 本島南部の高齢者施設、事業所【5月18日朝】

 月曜日としては過去2番目の多さとなる59人の新規感染が発表された17日、県は新たに4例のクラスター(感染者集団)を認定した。このうち3例は高齢者施設で、累計は175例となった。入院中の重症・中等症患者も過去最多となり、今後患者の増加も懸念される。

 172例目となる南城市の高齢者施設では4月28日~5月3日、40~80代の利用者4人と職員2人の感染が判明した。

 173例目の南部保健所管内の高齢者施設では4月23日~5月4日に30~70代の利用者4人と職員1人が感染した。

 174例目の豊見城市の事業所では4月4~11日に10~40代の男女7人が感染。175例目は糸満市の高齢者施設で4月22~26日に30~90代の入所者4人と職員2人が陽性となった。

 県の糸数公医療技監は、中等症以上の患者数は、感染発生から遅れて波が来る傾向を説明。患者数が増加している要因について「若い人の感染が新たな流行として広がっている。4月の流行時に重症・中等症になった人が、まだ退院できていない所に上乗せされ数が増えている状況と考えている」と述べた。

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