オリジナルの日本酒造りが吉川区で行われる。吉川観光協会と音楽グループ2組が考えたもので、酒蔵が協力する。16日、日本酒の原料となる酒米の田植えが同区東寺で行われ、「五百万石」の苗を手作業で植えた。
2組は、ひなたとRafvery(ラフベリー)で、メンバーはそれぞれ2人。本県を拠点に活動している。尾神岳で行われた同会主催のライブに出演してきた経緯がある。
ライブの打ち上げで酒造りの話が持ち上がり、取り組むことになったという。
この日の田植えは、山あいにある広さ約10アールの田んぼで行われた。あいにくの雨となったものの、イベント形式で行われ、約30人の一般参加もあった。
ラフベリーのKAZZさん(37、頸城区出身)は「心を込めて植えた。生まれたまちを、上越を盛り上げたい」と力強く語った。
同会の内藤潔さんは「酒文化を伝承し、活性化したい」と話した。
酒造りは、よしかわ杜氏の郷の協力で行う。720ミリリットル瓶で約3700本を造り、販売する予定。若者や女性が飲みやすい、フルーティーで新しい感覚の日本酒を目指すという。