【ソフトボール】鉄腕・上野由岐子 13年越しの連覇へ「後悔のない日々を」

上野由岐子

女子ソフトボール日本代表の上野由岐子投手(38=ビックカメラ高崎)がエースの自覚をのぞかせている。

4月に右脇腹肉離れで約1か月間実戦から離れたが、5月7日のリーグ戦で復帰。東京五輪前最後のリーグ戦で3連投をこなし、順調な回復ぶりをアピールした。

ただ、当の本人は満足していない。第1次国内強化合宿(群馬・高崎市)に参加している上野は、18日にいきなりブルペンで約140球を投げ込んだ。同日のオンライン取材では「シュートとドロップを中心にやった。リーグ戦を通して上手く自分の中で操れていないというか、納得のいくボールを投げられていなかったので、しっかり詰めていきたいとの思いがあった」と振り返った。

〝伝説の413球〟で日本を北京五輪金メダルに導いてから早くも13年が経過。再び世界一を目指す東京五輪を巡っては、日本オリンピック委員会(JOC)が日本選手団に対して、6月1日以降に接種を始める方針を示しているとの報道が出ているが「やるべきことをしっかりやって臨むだけ。言われるがままにって感じ。チームの方針に従うだけ」ときっぱり。

「後悔のない日々を過ごしたい」と意気込む鉄腕の目に迷いはなさそうだ。

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