PRODRONE、着水型ドローンPD4-AW-AQの検証着手。効率的な海藻分布調査を実現

「PD4-AW-AQ」

株式会社プロドローン(以下:PRODRONE)は、地方独立行政法人 青森県産業技術センター(以下:青森産技)と、水中環境の調査向け応用研究に対応した着水型ドローン「PD4-AW-AQ」の検証に着手した。

PD4-AW-AQの試験飛行

青森産技は、深い漁場の撮影や小型水温計等の垂下が可能となる「吊り下げ装置」の開発を行っている。同装置により、従来よりも機動的にデータを取得できるようになり、効率的な漁場環境調査が可能となるという。PD4-AW-AQに「カメラ付き吊り下げ装置」を装備することで、より機動的で簡便な調査を実現し、ピンポイントで海藻類の分布調査や、磯焼けの原因になるウニの生育状況も確認できるようになる。

PD4-AW-AQの着水の様子

今回の実証実験において、青森産技・水産総合研究所は、海藻分布調査における吊り下げ装置の動作確認と水中撮影データなどを検証する。青森産技・内水面研究所は、湖沼環境調査における吊り下げ装置の動作確認と水温塩分データなどを検証する。青森産技・八戸工業研究所は、吊り下げ装置の開発を行う。

PRODRONEは、PD4-AW-AQに吊り下げ装置を実装し、実機提供と運用のサポートを行う。PD4-AW-AQは、新開発の操縦システム「タップフライト」によりプロポでの操縦が不要で、タッチ操作だけで事前に設定された目的地までフライトし、着水、離水、帰還が可能なイージーオペレーションを実現している。

PD4-AW-AQによって撮影したホンダワラ類

現在、PD4-AW-AQと機体に設置したカメラによるアマモ類やホンダワラ類など水中画像の取得ができている。今後は「吊り下げ装置」を実装し、これに垂下したカメラや小型水温計等による取得データの確認・検証を行う予定だとしている。

▶︎PRODRONE

© 株式会社プロニュース