エンゼルスに大打撃 トラウトが6~8週間の戦線離脱へ

日本時間5月19日、エンゼルスは右ふくらはぎを痛めたマイク・トラウトを10日間の故障者リストに登録したことを発表した。6~8週間の戦線離脱が見込まれている。今季のトラウトは開幕から絶好調。36試合に出場して打率.333、メジャー1位の出塁率.466、リーグ1位の長打率.624をマークしていただけに、エンゼルスにとって大きな痛手となることは言うまでもない。本塁打ランキングのトップに立つ大谷翔平へのマークが厳しくなることも予想される。

トラウトは2019年7月にも右ふくらはぎを痛めて3試合を欠場したことがある。しかし、今回はそれとは比較にならないほどの重傷だった。日本時間5月18日のインディアンス戦、1回裏の第1打席で四球を選んで出塁したトラウトは、暴投で二塁へ進み、二死からジャレッド・ウォルシュのサードフライで三塁へ走った際に右ふくらはぎを負傷。「ライナーの打球が直撃したような感じだった。アキレス腱でないということはわかっていたけれどね」とトラウトは語ったが、それほど右ふくらはぎへのダメージは大きかったようだ。

メジャーリーグの公式記録を扱うエリアス・スポーツ・ビューロー社によると、トラウトのメジャーデビュー以降、エンゼルスはトラウトが出場した試合で貯金34(661勝627敗、勝率.513)を記録。一方、トラウトが欠場した試合では借金25(78勝103敗、勝率.431)と大きく負け越している。勝率の差は実に8分2厘。開幕40試合で18勝22敗、勝率.450で地区4位に沈むエンゼルスにとって、6~8週間にわたってトラウトを欠くのは2014年以来7年ぶりのポストシーズン進出を目指すうえで致命的と言える。

2番・大谷の後ろを打っていたトラウトが離脱することにより、大谷へのマークが厳しくなり、今後は大谷が勝負を避けられるようなケースも出てくるかもしれない。「僕はあらゆることのためにここにいる。小さなアドバイスでもいいから、チームの手助けになることをなんでもやりたい」と語ったトラウト。エンゼルスはトラウト不在の期間をチーム一丸となって乗り切り、ポストシーズン進出への望みをつなぐことができるだろうか。

© MLB Advanced Media, LP.