バルサが移籍金200億円のハーランド獲得から撤退 メッシ残留を優先

メッシ残留を優先

スペイン1部バルセロナがドイツ1部ドルトムントのノルウェー代表エーリングブラウト・ハーランド(20)獲得レースから撤退したと、同国紙「マルカ」など各メディアが報じている。

同紙によると、ハーランドの獲得には移籍金1億5000万ユーロ(約199億5000万円)が必要なため、財政難のバルセロナが莫大な資金を手にするには所属する主力選手を放出しなければならないという。そこでジョアン・ラポルタ会長(58)はハーランドから手を引き、所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)との契約延長を優先する方針を固めた。

特にハーランドの場合、来季の欧州チャンピオンズリーグ出場権を獲得したドルトムントが放出を拒否する姿勢を示していることに加えて、2022年夏以降、移籍金は7500万ユーロ(約99億7000万円)に設定されることから、今オフは動かずに、1年後、確実に発展するであろう大争奪戦での獲得を目指していくという。

バルセロナとすれば、まずは去就が不透明なメッシの残留を確実にしたいところ。ゴールドマンサックスから総額5億ユーロ(約665億円)の融資が決まったものの、借金返済などもあり、クラブ財政の健全化のためにも堅実路線でチームの再強化に取り組んでいく。

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