日本で人気1位のキムチは「こくうまキムチ」、2位は「ご飯がススム」 バイヤーアンケート

コロナをきっかけに、日本でキムチの人気が上昇している。日経MJは小売業のスーパー173社、日本の主要なバイヤーを対象に、人気を博すキムチ7社・8製品に対するアンケート調査を実施し、製品ブランドイメージや味などを評価した結果を掲載した。

ブランド別の総合評価では、東海漬物の「こくうまキムチ」が1位だった。唐辛子と魚のエキスを用いた辛さのバランスが人気を集めている。個々の項目でみると、「味」、「ブランド認知度」、「食感」、「TV広告や宣伝」、「消費者キャンペーン‧イベント」など、全14項目のうちの9項目で高い評価を受け1位となった。

2位はピックルスコーポレーションの「ご飯がススム」であった。国産白菜100%使用や、「ご飯と一緒に食べると止まらない」という意味を込めた商品名などが受け、「商品名」や「商品コンセプト」などの項目で1位を占めた。

日本では最近、キムチの売り上げが好調。調査専門会社である富士経済データによると、キムチ市場の全体規模は、2020年は前年比110.1%となる売上高7億3,300万円であり、2021年は前年比102.2%となる売上高7億4,800万円が予想されており、さらなる市場普及が期待されている。

ポスデータ(POSDATA)によると、2020年2月から21年1月の期間に通算金額PI *は、昨年同期間より26%増加となる6,235円だった。特に、2020年4月〜7月は前年比30%以上の伸びを見せた。

東海漬物の「こくうまキムチ」は、バイヤーが評価した調査結果のうち、ほとんどの項目で1位を占めている。このように人気を集めることができた理由の一つが、「日本の味」に合わせたことだ。

「こくうまキムチ」は、2004年に販売を開始したが、発売当初から人気が高かったわけではなかった。東海漬物の会長によると、「漬物は、伝統的な食品であり、新商品を数多くリリースしたからといって売れるものではない。消費者は、保守的であることを望む傾向があるので、どのように飽きのこない商品を作るかが重要だ」と強調した。

「こくうまキムチ」は、日本人の口当たりが良く、より深い味を出すために、数回のリニューアルを経た。発売当初は「イカ」と「カツオ」エキスを配合。 2011年には「アマエビ塩辛」を使用して開発された乳酸菌発酵調味料を配合。 2014年には「ホタテエキス」、「カキエキス」、「醤油」を配合するなど、研究努力を続けてきたという。

(KATI)

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